キャバクラ>派遣社員 女の子の就職事情
![]() | キャバ嬢「給与明細」のヒミツ (講談社 Mook) (講談社MOOK) (2008/06/20) 藤井 良樹 商品詳細を見る |
1ヶ月ほど前の話になるでしょうか、若い女の子にキャバクラ嬢が大人気だというニュースがありました。15〜22歳の女の子に聞いた「将来、なりたい職業はなんですか?」という調査で第9位にキャバクラ嬢が堂々ランクインしたようです。
しかしこれは参照のブログを読んでいただいてもわかるように、ある種納得の行くものだなと思います。それだけ、現代の女性にとってはお昼の仕事に魅力がないということなのでしょう。
参照(http://ameblo.jp/makoto/entry-10146005286.html)
女性の就職状況というのは男性の就職とは違い、今でも厳しいものになっています。男女雇用機会均等法が改正された1997年から、女性の社会進出が増えだしました。ただ、この社会進出は「正社員」への進出であり、非正規雇用とりわけパート労働者については、それ以前から盛んであり、ほとんどが女性で占められていました。
「いい大学へ行き、いい会社で定年まで働く」という昭和的な価値観の時代、女性の労働力は収入の大部分を占める男性の補完的な役割を果たしていました。夫が正社員で終身雇用・年功序列、妻がパートで非正規雇用・有期雇用もしくは専業主婦で、女性が家事・育児を行うという状況でした。高度成長期からバブル期にかけてはこの役割分担でも、機能しており、既婚の女性の典型的なスタイルでした。
一方、新卒で短大・商業高校を出た女性はOLと呼ばれ、一般職として就職していくようになりました。並行して工場への就職も多かったようです。会社でも基本的には男性が総合職で出世していき、女性はお茶くみ・コピーなんていわれたように周辺業務に従事していました。そして、お見合いもしくは社内恋愛などで結婚し、寿退社をするというパターンが典型でした。退職した後は、既婚女性の典型的なスタイルを踏襲するという人生プランが多く存在しました。
男性が「いい大学へ行き、いい会社で定年まで働く」と言う価値観で生きていた時に、女性は「学校はそこそこに、いい企業に一般職で就職し、寿退社で永久就職する」という価値観で生きてきました。しかし、現代に入りその価値観はやはり男性と同じく変化してきました。
まず、一般職はほとんど派遣社員に置き換えられてきました。利用できそうな統計は見つかりませんでしたが、私の前職でも女性事務は派遣社員に置き換えられていました。そして、男性も終身雇用・年功序列ではなくなり、非正規雇用者も増加してきたことから、女性が結婚して「永久就職」出来るような男性が減少してきました。その一方、総合職やエリア限定の総合職として女性を登用されるようになってはきましたが、女性係長10.5%、女性課長3.6%と未だに総合職での出世への道は狭いものになっています。当然、これは逆から言えば男性係長9割、男性課長95%超ということになります。圧倒的な差が男性と女性の間にあります。
他にも理由は育児後の就職先についてなど、いろいろあるでしょうが、これだけの理由から見ても女性にとってお昼の仕事というのは魅力的ではないと言えるのではないでしょうか。
・一般職が派遣社員に置き換えられて、正社員の選択肢が総合職しかなくなり、正社員になること自体も難しくなった。
・キャリアを積んでも、女性が出世することは未だに難しい。
・男性も収入が減り、結婚して永久就職するという手段が難しくなった。
上記理由だけでも、女性が時給3,000円が平均といわれているキャバクラ嬢にあこがれるのは当然かと思います。特に性的なサービスをするわけでもないですし、「きらびやかな格好をして」「楽しくお話して楽しく飲んで」「お金がイッパイもらえる」なら、キャバクラ嬢を就職先として選ぶのは当然のことかと思います。時給3,000円で20時〜24時まで4時間、月に20日働けば一般事務派遣社員や総合職新卒社員よりも多い給料を短い時間で稼げます。
これに似たような事例として、暴力団などの裏社会があります。学生時代暴れて警察にお世話になるような子はいつの時代にいます。暴走族に入ったり、クラブで毎日遊ぶような子は多いですが、そういう若者の多くが土木作業員などで働きます。しかし、今や公共事業も減り、土木作業員もあまり必要なくなってくると、そういった人たちがあぶれます。そして最後に行き着くのが暴力団等の裏社会であると言われています。日本では暴力団などの裏社会が「雇用のセーフティネット」となっている一面があるのです。彼等はお昼の仕事に就きたくても就けないという事情から、裏社会に行くのでしょう。日本の雇用制度の犠牲になっているという点では女性と似ています。
こういうランキングが出ると、高齢の方ほど「なげかわしい」「情けない」と言いますが、女性たちは日本の雇用制度の下、プラスになるような選択肢を選んでいるだけにすぎないのです。彼女たちに非難を浴びせる前に、女性たちにとってもまともに働けば満足いく待遇になるよう雇用制度・労働制度を整備すべきです。女性が男性と同じように就職しやすく、出世しキャリアをつめるようになり、満足いく給与が支払われるならば、彼女たちにとってお昼の仕事がキャバクラ嬢よりも魅力的に見えるようになるでしょう。
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「いい大学へ行き、いい会社で定年まで働く」という昭和的な価値観の時代、女性の労働力は収入の大部分を占める男性の補完的な役割を果たしていました。夫が正社員で終身雇用・年功序列、妻がパートで非正規雇用・有期雇用もしくは専業主婦で、女性が家事・育児を行うという状況でした。高度成長期からバブル期にかけてはこの役割分担でも、機能しており、既婚の女性の典型的なスタイルでした。
一方、新卒で短大・商業高校を出た女性はOLと呼ばれ、一般職として就職していくようになりました。並行して工場への就職も多かったようです。会社でも基本的には男性が総合職で出世していき、女性はお茶くみ・コピーなんていわれたように周辺業務に従事していました。そして、お見合いもしくは社内恋愛などで結婚し、寿退社をするというパターンが典型でした。退職した後は、既婚女性の典型的なスタイルを踏襲するという人生プランが多く存在しました。
男性が「いい大学へ行き、いい会社で定年まで働く」と言う価値観で生きていた時に、女性は「学校はそこそこに、いい企業に一般職で就職し、寿退社で永久就職する」という価値観で生きてきました。しかし、現代に入りその価値観はやはり男性と同じく変化してきました。
まず、一般職はほとんど派遣社員に置き換えられてきました。利用できそうな統計は見つかりませんでしたが、私の前職でも女性事務は派遣社員に置き換えられていました。そして、男性も終身雇用・年功序列ではなくなり、非正規雇用者も増加してきたことから、女性が結婚して「永久就職」出来るような男性が減少してきました。その一方、総合職やエリア限定の総合職として女性を登用されるようになってはきましたが、女性係長10.5%、女性課長3.6%と未だに総合職での出世への道は狭いものになっています。当然、これは逆から言えば男性係長9割、男性課長95%超ということになります。圧倒的な差が男性と女性の間にあります。
他にも理由は育児後の就職先についてなど、いろいろあるでしょうが、これだけの理由から見ても女性にとってお昼の仕事というのは魅力的ではないと言えるのではないでしょうか。
・一般職が派遣社員に置き換えられて、正社員の選択肢が総合職しかなくなり、正社員になること自体も難しくなった。
・キャリアを積んでも、女性が出世することは未だに難しい。
・男性も収入が減り、結婚して永久就職するという手段が難しくなった。
上記理由だけでも、女性が時給3,000円が平均といわれているキャバクラ嬢にあこがれるのは当然かと思います。特に性的なサービスをするわけでもないですし、「きらびやかな格好をして」「楽しくお話して楽しく飲んで」「お金がイッパイもらえる」なら、キャバクラ嬢を就職先として選ぶのは当然のことかと思います。時給3,000円で20時〜24時まで4時間、月に20日働けば一般事務派遣社員や総合職新卒社員よりも多い給料を短い時間で稼げます。
これに似たような事例として、暴力団などの裏社会があります。学生時代暴れて警察にお世話になるような子はいつの時代にいます。暴走族に入ったり、クラブで毎日遊ぶような子は多いですが、そういう若者の多くが土木作業員などで働きます。しかし、今や公共事業も減り、土木作業員もあまり必要なくなってくると、そういった人たちがあぶれます。そして最後に行き着くのが暴力団等の裏社会であると言われています。日本では暴力団などの裏社会が「雇用のセーフティネット」となっている一面があるのです。彼等はお昼の仕事に就きたくても就けないという事情から、裏社会に行くのでしょう。日本の雇用制度の犠牲になっているという点では女性と似ています。
こういうランキングが出ると、高齢の方ほど「なげかわしい」「情けない」と言いますが、女性たちは日本の雇用制度の下、プラスになるような選択肢を選んでいるだけにすぎないのです。彼女たちに非難を浴びせる前に、女性たちにとってもまともに働けば満足いく待遇になるよう雇用制度・労働制度を整備すべきです。女性が男性と同じように就職しやすく、出世しキャリアをつめるようになり、満足いく給与が支払われるならば、彼女たちにとってお昼の仕事がキャバクラ嬢よりも魅力的に見えるようになるでしょう。
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